私は2026年度のJ.S.A.ワインエキスパート試験に、彼女と二人で独学で挑戦しました。彼女は一次試験に一度で合格しましたが、私は初回で不合格。
結果はD判定でした。その7日後に再受験し、今度はB判定で一次試験に合格しました。
この7日間で変えたのは、難しい知識を次々に増やすことではありません。学習範囲の偏りを見直し、基礎的な問題を繰り返し解くことに時間を使いました。
この記事では、初回受験までの私の考え方、一次試験に一度で合格した彼女との勉強方法の違い、そして不合格後の7日間に実際に取り組んだことを紹介します。
再受験を控え、何から勉強し直せばよいか迷っている方の参考になればと思います。
初回受験までの学習に加え、再受験前は1日約6〜10時間勉強しました。7日間でゼロから合格した話ではなく、勉強方法を変えた記録です。
初回受験を振り返って気づいた、学習範囲と問題演習の課題
フランス・イタリアを優先した私と、幅広い分野の基礎を固めた彼女
初回の試験に向けて、私はフランスやイタリアなど、主要なワイン産地の勉強に力を入れていました。難問ばかりを追いかけていたわけではありません。
ただ、フランスやイタリアはワインを学ぶうえで重要な国です。基礎だけでなく、中程度の難易度の問題にも答えられるようになる必要があると考えていました。
そのため、これらの国の知識がまだ十分に身についていないうちに、日本酒やチーズ、焼酎、ワイン概論などへ時間を割くことには抵抗がありました。
まず主要産地をしっかり覚えてから、ほかの分野に進むべきだと思っていたのです。
一方、彼女は違う勉強の進め方をしていました。
フランスやイタリアについても基礎を徹底し、さらに新世界の産地やチーズなど、さまざまな分野の基本事項をまんべんなく学んでいました。
中程度の問題を無理に追うよりも、まず基礎を確実に押さえる方針だったのです。
彼女は一次試験に一度で合格し、私はD判定で不合格。振り返って私が大きな差だと感じたのは、基礎を優先するか、主要産地を深く学ぶかという勉強の順番でした。
試験では、フランスやイタリアだけでなく、日本酒やチーズなどからも幅広く出題された印象があります。主要産地以外の問題も想像以上に多く感じました。
※出題分野の割合は私の記憶に基づく印象で、公式な出題比率ではありません。
この経験から、難しい知識を増やす前に、基本事項を十分に勉強できていない分野がないか確かめることが大切だと考えるようになりました。
まだ手をつけていない基礎分野があるなら、それはこれから見直せる部分が残っているということでもあります。
無料で1,000問分の演習ができる「ケイゾーラボ」
私が利用した「ケイゾーラボ」には、無料で取り組める模擬試験①から⑩までがあり、各回100問、合計1,000問分の演習が用意されていました。これは10回分の延べ問題数です。
ところが、私が初めて取り組んだのは、1回目の試験のわずか2日前でした。初回受験までに解けたのは模擬試験①から④までの4回分だけ。
⑤から⑩までの6回分には一度も手をつけないまま本番を迎えました。
今振り返ると、問題を解いて知識の抜けを確認する経験が明らかに不足していました。
覚えることに時間を使っていても、実際に幅広い問題に触れなければ、どの分野で答えられないのかを十分に把握できません。
※模擬試験の構成・無料提供については、筆者が2026年度の試験対策で利用した内容に基づいています。提供内容は変更される場合があります。
初回受験と再受験前の勉強方法を比較する
不合格後は、彼女との違いと、自分自身が初回の試験で感じた課題を踏まえて、勉強方法を変えました。
| 比較する点 | 初回受験まで | 不合格後の7日間 |
|---|---|---|
| 学習の優先順位 | フランス・イタリアなど主要産地を深く学ぶことを重視 | 未着手分野を含め、幅広い基礎を優先 |
| ケイゾーラボの利用開始 | 試験2日前 | 再受験まで継続して活用 |
| 取り組んだ模擬試験 | ①〜④の4回分のみ | ①〜⑩の全10回分 |
| 問題演習の反復 | 全10回分を一通り解けなかった | 全10回分を対象におおよそ4〜5周 |
| 一次試験の結果 | D判定で不合格 | B判定で合格 |
※周回数は当時の記憶に基づく概数です。判定は筆者の受験結果として記載しています。
2026年度の一次試験について押さえておきたいこと
CBT方式・120問・70分で、2026年度の教本から出題
日本ソムリエ協会の公式案内によると、2026年度のワインエキスパート一次試験は、コンピューターで解答するCBT方式です。
| 項目 | 2026年度の公式情報 |
|---|---|
| 試験方式 | CBT方式 |
| 問題数 | 120問 |
| 試験時間 | 70分 |
| 出題範囲 | 2026年度日本ソムリエ協会教本の記載事項 |
出典:日本ソムリエ協会「ワインエキスパート試験案内」(2026年10月15日確認)
私が練習に使った100問の模擬試験と、本番の120問の試験は別のものです。練習問題の正解数については、後ほど分けて紹介します。
同じ年度に2回受験するには、出願時の選択が必要
2026年度は、出願時に一次試験の受験回数を1回または2回から選ぶ制度でした。出願後に受験回数を変更したり、追加したりすることはできません。
不合格になった後で、誰でも追加の受験を申し込める仕組みではない点には注意が必要です。別の年度に受験する方は、受験する年度の公式案内を確認してください。
出典:CBT-Solutions「2026年度 呼称資格認定試験 一次」(2026年10月15日確認)
不合格後の7日間で、私が変えた勉強法
未着手だった6回分も含め、全10回分で幅広い分野を学び直した
再受験までの7日間は、初回受験までに解かなかった6回分も含め、全10回分を対象に勉強しました。
私が見直したかったのは、勉強する範囲の偏りです。
国別の産地や品種だけでなく、十分に勉強できていなかった分野にも取り組むため、まずは一部のセットだけで終わらせないようにしました。
全10回分を対象に、おおよそ4〜5周繰り返した
問題集は、一度解いて終わりにはしませんでした。不合格後の7日間で、全10回分を対象に、おおよそ4〜5周繰り返しました。
初回受験までの「4回分だけ解いた状態」から、全回を繰り返して学ぶ形へ変えたことは、私の勉強方法の大きな変化です。
利用した問題集:ケイゾーラボ「2026年第1回模擬試験」
問題を解き、間違えた内容を確認し、もう一度解く。この反復を7日間の学習の中心に置きました。
間違えた問題は「語呂ワイン」で解説を確認した
間違えた問題については、YouTubeの「語呂ワイン」で解説されているかを確認しました。
問題演習で自分が答えられなかった内容を把握し、動画を使って復習する。私の中では、問題集と動画をこのように組み合わせていました。
ケイゾーラボで解いた問題と、語呂ワインの解説を結びつけて学習を進めた形です。
解説されている内容を優先し、深追いする範囲を絞った
再受験までの時間は7日間でした。私はその中で、語呂ワインで解説されている内容を優先して覚え、解説されていない内容は深追いしない方針を取りました。
時間が限られていたため、私なりに優先順位を決めた方法です。動画にない内容が試験に出ないという意味ではありません。
ノートは使わず、問題演習と動画で復習を進めた
私は、この勉強でノートを一切使いませんでした。問題を解き、間違えた内容について動画の解説を確認する方法で進めました。
ノートをまとめる代わりに、問題演習と動画による復習に時間を使いました。
反復による正解数の変化と、7日間にかけた学習時間
練習問題の正解数は、約40問から最終的に全10回分で90問以上へ
100問の模擬試験を繰り返す中で、正解できる問題は増えていきました。当時を振り返った目安は、次のとおりです。
| 反復の段階 | 100問の模擬試験の正解数の目安 |
|---|---|
| 1周目 | 約40問 |
| 2周目 | 約60問 |
| 3周目 | 最低80問程度 |
| おおよそ4〜5周した最終段階 | 全10回分で90問以上 |
※周回数と正解数は、筆者の記憶に基づく概数です。日別・模擬試験別の正確な記録ではありません。また、同じ練習問題を反復した結果であり、実際のCBT試験の得点や合格基準を示すものではありません。
最初から高い正解数を出せたわけではありません。繰り返し取り組む中で、練習問題に答えられる状態へ近づけていきました。
1日最低約6時間、休日などは約10時間勉強した
記憶では、不合格後の7日間は、1日に少なくとも6時間ほど、休日などは10時間ほど勉強していました。
時間を厳密に記録していたわけではありませんが、かなり多くの時間を学習に充てていたことは、この方法をお伝えするうえで欠かせない点です。
「7日後に合格した」という結果だけを見ると、短時間で取り組める方法のように感じられるかもしれません。
しかし、私の場合は、それまでの学習に加え、この7日間にもまとまった時間を使っています。
同じ時間を確保するのが難しい方もいると思います。
参考にする際は、私と同じ周回数を目指すことより、自分の学習で手薄になっている分野や、問題演習に使える時間を確認することから始めるのがよいと考えています。
まとめ|D判定から7日後にB判定で合格した私が伝えたいこと
私はワインエキスパート一次試験の1回目で、D判定の不合格でした。C判定にも届かない結果です。
しかし、7日後に受けた2回目の試験では、B判定で一次試験に合格できました。
この7日間に取り組んだのは、難しい問題をひたすら追いかけることではありません。
フランスやイタリアの知識をさらに深めることより、後回しにしていた日本酒やチーズなどの基礎を見直し、ケイゾーラボの模擬試験①〜⑩を繰り返し解くことを優先しました。
間違えた内容は語呂ワインで確認し、自分なりに学習の優先順位を決めました。
初回受験までの積み重ねがあり、再受験前も1日約6〜10時間勉強しました。私の経験が、そのまま全員に当てはまるわけではありません。
それでも、私が伝えたいことがあります。
一度D判定だったからといって、次も同じ結果になるとは限りません。
不合格になったからといって、難しい知識ばかり増やす必要はありません。まずは手薄な分野がないか、基本的な問題を確実に解けるかを確認してみてください。
私が7日間で変えたのは、知識の難しさではなく、基礎を優先する姿勢でした。
今の判定だけで自分の可能性を決めつけず、次の試験までに何を変えられるか考えてみてください。
独学での挑戦全体については、2026年度ワインエキスパート試験に独学で挑戦した体験記にまとめています。

